2016年5月17日火曜日

読書会『オブローモフ主義とは何か?』報告(2016年5月11日実施)

 TOSMOSでは2016511日(水曜日)に読書会(テキスト:ドブロリューボフ著「オブローモフ主義とは何か?」)を実施しました。以下、その報告と討論の様子を簡単に紹介します。

【テキストと著者の紹介】

まず、簡単に読書会のテキストの紹介をします。テキストの著者であるドブロリューボフは1836年生まれで1861年に25歳で夭折した、ロシアの批評家です。TOSMOSの今回の読書会で使用したテキスト「オブローモフ主義とは何か?」(1859年発表)は、同じくロシアの作家・ゴンチャロフが1859年に発表した長編小説『オブローモフ』を評したものとなります。この小説のなかで、主人公オブローモフは大学で教育を受け、教養も才能もあるにもかかわらず、食べることと寝ること以外は特に何もしない怠惰な生活を送っている。その様子が描かれます。プーシキンの『オネーギン』を嚆矢とする、19世紀のロシア文学者が執拗に描いてきた、ロシア農奴制下の寄生的生活の所産である才能ある「余計者」の典型がここで描かれているのです。

【テキストの時代背景】

当日の報告では年表を使って、テキストが発表された前後のロシアの時代背景を簡単に触れました。1825年のデカブリストの乱(農奴制とツァーリズム転覆を狙った、「ロシアで最初の自由主義革命運動」。ロシアの青年将校・自由主義貴族による反乱)の後、184050年のインテリゲンツィヤ(知識人)の活動が活発化し、厳しい弾圧のもと、文学・哲学により政治批判が盛んに行われます(たとえば、西欧主義とスラヴ主義の応酬など)。そして1861年に農奴解放令が出たあと、187080年代に「ヴ・ナロード(人民の中へ)」のスローガンのもとに、農村共同体のなかに分け入りナロードニキ運動が展開されるものの、ほどなくして挫折。ニヒリズムとアナーキズムが蔓延して、アレクサンドル2世の暗殺へといたります。こうしたなか、ロシアは本格的な資本主義の時代へと入り、特に1890年代にはヴィッテ蔵相のもと資本主義化・工業化が推進されます。そして、1898年にマルクス主義者を中心にロシア社会民主労働党が結成されて、次世紀初頭のロシア革命へといたるわけです。

テキスト「オブローモフ主義とは何か?」はアレクサンドル2世治下で農奴解放令が出される2年前の1859年に発表されます。それは同時にロシアが資本主義化・工業化する前夜に発表されたことにもなるでしょう。著者ドブロリューボフは「農民革命による社会主義社会を目指した」とされますが、ロシア社会に確固として根づいている農村共同体といかに向き合うかが問われた時代でもあるでしょう。以上、時代背景についていくぶん長く説明したのも、テキストそのものがきわめて「時代の書」であることも考慮したからです。

【「オブローモフ主義」者の特徴】

さて、「生ける現代のロシア人のタイプ」とされる「オブローモフ主義」とは何でしょうか。著者はその特徴を「地上に生起するすべてのものにたいする無関心から生まれる、完全なる無気力にある」という、知的な精神的発達の状態に起因するものだと規定します。「みずからの努力によらず、他人の努力によっておのれの希望を満足させようとする、いとうべき習慣が――彼(オブローモフ)のなかに無関心な不精さを発達させ、彼をみじめな精神的奴隷状態におとしいれたのである」と説明されます。そこには己を意味たらしめる「実生活」そのものの欠如があります。「彼ら(「オブローモフ主義」者たち)にとって生活上の必要物ともなり、心から神聖なものとなり、宗教ともなるような仕事、彼らの肉体と有機的にむすびついて成長し、それをとり去ることが彼らの生命をうばうことを意味するような仕事が彼らの生活のなかになかったことである。彼らにあってはすべてが外面的であり、何ものも彼らの天性のなかに根ざしていない。」と、著者は「オブローモフ主義」者の思想と行動の特性を摘出してみせます。

さらに、ドブロリューボフ自身の言葉を拾って「オブローモフ気質」の輪郭の明確化を試みますと、「オブローモフ主義」者は、「手段を目的に適応させる能力」がなく、「自分が何をすることができ、何をすることができないかをよく判定すること」ができず、「まわりのすべてのものにたいする自分の本当の関係を理解」することや、「世間や社会にたいする自分の関係をあきらかにすること」、そして「生活のなかに目的を見」て、「適当な事業を見だすこと」、「自分たちは多くのことをなしうるかもしれないが結局は何もしないでおわるだろうという意識」から抜け出すができないと、まとめることができるでしょう。

そこから脱するためには、著者自身の言葉を使えば、「ことばによってではなく、頭と心と手とをともに動かす、現実の行動をする」ことであり、「自分たちをおしつぶそうとしている環境との、おそろしい、命がけのたたかいの必然性の自覚に徹」すること、「(自分にとって)生活上の必要物となり、心から神聖なものともなり、宗教ともなるような仕事、彼らの肉体と有機的にむすびついて成長し、それをとり去ることが彼らの生命をうばうことを意味するような仕事」にとりかかる必要があると言えるでしょう。

【このテキストを選んだねらい】

以上、テキストの内容を概観しました。ここで、テキストの発表から約150年後の現代の日本社会に生きるわれわれにとって、このテキストの持つ意義について考えてみたいと思います。当日の読書会の場では、一番多く出た感想として、「自分もまたオブローモフ主義者ではないか。」「オブローモフ気質の記述を読んで、わが身にひき比べて、他人事ではなく、文字通り身につまされた。」「オブローモフは私自身だ。」などがありました。

わたし(飯島)がこのテキストを提案したのも、「オブローモフ主義」をわが身にひつけて考えることで、現代における日本の学生にとっても、大学での学問・研究をおこなうにあたって、その姿勢を自省するきっかけとして示唆に富む文献であると考えたからでした。いわば「オブローモフ主義」を“反面教師”とするかたちで、自分と社会や世間そして時代といかにきりむすび、生活に根付いたかたちで目的を設定し、その実現のために手段を取捨選択し、人生という“事業”の達成のために邁進していけばよいのか。そのことを自省する一助となるのではないか。その姿勢は大学での学問・研究態度にも通じるのではないか。それが、いささかナイーブかもしれませんが、このテキストを選んだねらいでもありました。

 【著者は誰にむけて何のために書いたのか】

 ところで、当日の読書会では、ドブロリューボフは「オブローモフ主義」者の“更生”の可能性が問題となりました。はたして、オブローモフ主義者は「オブローモフ主義」を脱して、広い意味での社会の変革者へと生まれ変わることができるのか、という問いです。岩波文庫版の訳者である金子幸彦の「解説」(岩波文庫に所収)には、次の一節があります。すなわち、「ドブロリューボフは農民革命を組織し指導すべきインテリゲンツィヤの役割を重視する。したがってその役割をはたしうるのはもはや貴族インテリゲンツィヤではなく、これに替わって登場した平民階級のインテリゲンツィヤである。」と。
 
 その指摘を踏まえて、発言者のひとりは、「ドブロリューボフは、「オブローモフ主義」に蝕まれた貴族インテリゲンツィヤにもはや期待せず、新しく登場した「オブローモフ主義」の害悪から相対的にまぬがれている平民階級のインテリゲンツィヤたちにこそ語りかけているのではないか。」と意見を述べました。「だから、フランス革命の余波を受けつつ、近代化・資本主義化・工業化への時代へと進展することによって、貴族インテリゲンツィヤは消滅しようとしているのであり、それは同時に「オブローモフ主義」の消滅を意味している」というわけです。
 
 わたし(飯島)は、「それでも、ドブロリューボフは、『オブローモフ』の登場人物であるシトーリツという男性やオリガという女性の存在に着目することで、彼らのような他者との交流を通じて、主人公が「オブローモフ主義」から脱することに著者は期待していたのではないか」と応じました。それに対して、「オリガ自身が時代の変革者になる可能性があったとしても、まちがってもオブローモフ自体には著者(ドブロリューボフ)は何も期待していない。」との答えが返ってきました。読書会当日はそのあたりで時間切れとなりました(わたし自身の思い込みもあり、意見交換を正確に再現できているかどうか自信はありませんが)。

 以下、後日わたし(飯島)が考えたことを書きます。仮に「オブローモフ主義」者が自然消滅するのであるならば、そもそも著者は「オブローモフ主義」を執拗に論じた「オブローモフ主義とは何か?」を書く必然性はないわけです。なぜなら、彼らは放っておいても、自動的に崩壊するのだからです。それでは、なぜ著者はこのテキストを書いたのか。その動機が気になります。ドブロリューボフの真意について確証を得ているわけではありませんが、平民階級のインテリ層を読者として想定して書いたということは、“敵”である貴族インテリ層は「オブローモフ主義」に毒されていて、自動的に消滅していくのだから、「貴族インテリ層は“敵”として怖れるに足りず。自信をもって政治活動すべき!」という、(裏の)メッセージを発したとも考えられます。ただし、これはわたし自身の過剰な深読みかもしれませんが。

 ところで、前述の金子幸彦の「解説」には、「彼らの存在そのものも一つの社会的抗議の意味をもっていた。」との記述があります。なぜ「オブローモフ主義」者の言動が「社会的抗議」を帯びるのか、その理由をわたしにはまだ理解できていません。テキストをもう少し読み込むことが大切であると同時に、同じ岩波文庫に所収の、ドブロリューボフの評論「その日はいつ来るか?」もあわせて検討する必要がありそうですが、その点については今後の課題としたいと思います。

 【まとめ――この読書会の意図】

 以上、読書会の模様のまとめを試みました。最後になりましたが(最初に書くべきことだったかもしれませんが)、この読書会の意図に触れたいと思います。そもそも、「いかに学ぶか」という問いは「いかに生きるか」という問いと直結します。生きるという営みのなかに学問的営為を含ませることが大切です。TOSMOSでは、今回、その意義を再考するきっかけとなればと企図して、このテキストの読書会を実施しました。この読書会が、各参加者にとって、己の立脚点を定める一助となるような、学問・研究のオリエンテーションの場となったならば、読書会の当初の目的は達成できたのではないかと思います。今後もTOSMOSでは読書会や学習会などを通じて、現代社会を読み解くスキルを身につけていけるような活動をおこなっていきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

【文責:飯島】

2016年5月4日水曜日

次回の活動は5月11日(水曜日)の読書会です。

  TOSMOSでは、5月11日(水曜日)に下記のとおり「読書会」をおこないます。

「読書会」では、報告者がテキストについての(要約)レジュメなどを作成して報告をおこない、その後でテキストの内容をめぐってみんなで議論します。

次回のテキストはドブロリューボフ著「オブローモフ主義とは何か?」(岩波文庫)です。なお、読書会で扱う範囲はテキスト全部(岩波文庫版で5ページから84ページまで)となります。

「読書会」では、テキストを事前に読んできて頂けると、より深い議論ができるので望ましいですが、テキストを読むことができなかった場合でも参加して頂いて大丈夫ですので、お気軽にご参加ください(できればテキストは、書店や図書館などで事前に入手して、ご持参頂けると幸いです)。

皆さんのお越しをお待ちしております。

日時:2016年5月11日(水曜日)19時00分~21時00分頃まで
場所:駒場キャンパス内のキャンパスプラザB312(部室)    
※なお、部室(キャンパスプラザB棟)へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_43_j.html
事前の申し込みは必要ありません。直接、会場(部室)までお越しください。

テキスト:ドブロリューボフ著「オブローモフ主義とは何か?」(『オブローモフ主義とは何か?他一篇』岩波文庫 金子幸彦訳に所収)

○テキストの内容紹介:<オブローモフ。教養ある貴族インテリゲンツィア。高い理想を口にしながら自らは行動せず、無関心、そして怠惰。コンチャロフの小説「オブローモフ」をとりあげて当時のインテリに共通の気質をえぐり出す。農民革命による社会主義革命をもたらすべく精力的に文筆活動を行なったドブロリューボフ(18361861)の代表的文芸評論。>(岩波文庫表紙カバーより)

報告者:TOSMOS会員

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 TOSMOSは、現代社会の様々な問題について、その本質を究明し、解決の道筋を考える東京大学の学術文化系サークルです。
 国際情勢、国内情勢、政治、経済、科学、生命倫理など、さまざまなテーマに関して、学習会、読書会、合宿などを通じて理解を深める研究活動をしています。もし多少でも興味がありましたら、一度わたしたちの活動を見学してみませんか?TOSMOSでは現代社会について一緒に研究する新入会員を募集しています。

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【文責:飯島】

学習会「シリア内戦終了後の中東」報告(2016年4月27日実施)

 TOSMOSでは2016年4月27日(水曜日)に学習会(シリア内戦終了後の中東――次のリスクとしてのトルコ内戦)を実施しました。以下、その報告の要約を試みます。  

 はじめに、TOSMOSの会員でもある報告者は、まずシリア内戦の終結が間近に迫っているとの認識を示し、内戦終結後の中東情勢をクルド勢力の動向を中心に、シリア、イラク、リビア、サウジアラビア、トルコなどの関係各国の内情に目を配りつつ、IS(ダーイッシュ、イスラム国)の脅威が消えたのちの中東の安定化の可能性を見定めることを報告の目的として設定しました。

 同時に、シリアのクルド自治政府が連邦制の施行を宣言(2016年2月初旬)するなか、トルコのエルドアン政権がクルディスタン労働者党(略称:PKK)との交渉を一方的に打ち切り軍事的解決に乗り出す事態にもなっています。そのことが「トルコ内戦」の危機を意味しているのだという指摘にもつながっていきます。  

 このように、総じて当日の報告は、中東におけるクルド人勢力の伸張と、シリア内戦の間近に迫った終結と、さらにトルコ内戦化の危機を見通した内容になっていました。

  まず、報告者はシリアの国内情勢に絡んで、自由シリア軍などの、シリアの「反体制派」の信頼性が失墜している事実に触れます。この間、欧米メディアは「反アサド」の情報ならなんでもよいと、「反体制派」寄りの姿勢をとってきました。しかし、ここにきて、「反体制派」の政治的素質に疑問符がつきつつあります。在英組織「シリア人権監視団」や亡命シリア人グループ「ラッカは静かに虐殺されている」(略称:RBSS)などの活動は、ISの没落以後、PKKのネガティブキャンペーンに終始しており、国際社会での信頼をじきに喪失するだろうと報告者は予測します。

 そして、報告者はISの介入によるリビア内戦の激化についても疑問符をつけます。そもそもISの資金源がイラクやシリアの国庫からの流用に依存していましたが、クルド人民防衛隊(略称:YPG)勢力の拡張によって、やせ細っています。現在、リビアでは国連主導の和平交渉が準備されており、これが流産することがなければ、リビアでのISの居場所は失われるであろうと予測します。

  さらに、イラクでは、IS掃討が進んでいるものの、アバディ内閣の政治力の弱体化や、イスラム主義政治指導者のムクタダ・サドルの巻き返しなどがあり、イラク国民の統合までには至っていません。報告者は、仮にIS掃討が成功しても、各政治勢力が分立するイラクにおいて、その後も試練は続くとみています。イラクが国家として一体性を保ちつつ、地方の独立性も担保するには、連邦制がより現実的ではないかと報告者は問います。

  一方、サウジアラビアはどうでしょうか。近年、サウジアラビアは、イエメンへの介入失敗に象徴されるように国際社会からの信頼が失墜しつつあります。さらに、2015年10月にIMFから5年以内に資産準備消失の予測を受けています。ISの外国人傭兵に占めるサウジアラビア人の割合が高いだけに、サウジアラビアの国庫消失はイスラム主義による国際テロ組織の弱体化につながるでしょう。
 
  他方、トルコでは、イスラム主義者による有力なテロ組織も確認されず、これまで比較的安全とされてきました。しかし、昨年からテロが報じられるようになり、治安の悪化が指摘されています。トルコが「次の動乱の中心」になるとの見方もされています。経済の低迷に喘ぐエルドアン政権は国内政治の困難を回避するために、PKKを挑発する挙に出ています。また、クルド系政党への選挙妨害もおこなわれています。そのため、クルド人の多いトルコ・アナトリア南東部の各地では、トルコ政府側の横暴に対して抗議運動が起こりましたが、これに対して、トルコ政府は外出禁止令で応えました。

 また、トルコに関係する懸念として、ISに関係したイスラム主義者のトルコへの流入もあります。彼らは対クルド対策のための傭兵として投入されていると考えられます。これは、トルコ内戦への予兆として注目されます。エルドアン政権はトルコ国内のクルド人を激しく弾圧する一方で、ISに対しては穏健的な態度をとっていることは、「エルドアンはISの味方だ」という国際社会の世論づくりを後押しする形になっています。トルコ軍や治安当局による、クルド人への弾圧の苛烈さを示す映像や画像がじわじわと増えており、トルコ当局に対する国際社会の不信が広がっています。逆にいえば、在トルコ・クルド人の、国際社会における政治的な正当性が高まっているといえるでしょう。

  最後に中東情勢全般を見てみましょう。中東が「混沌化」するのは、中東の問題の根源を理論的に分析し、その解決のために実践的に取り組む勢力が見当たらないからだと、報告者は指摘します。そして、報告者は中東の混沌を「かつての中国」と重ね合わせます。すなわち、辛亥革命後の軍閥が割拠していた頃の中国を連想するのです。中国には毛沢東という、最終的に戦乱を終わらせた“赤い星”がいました。翻って、現在の中東には「毛沢東」に該当する“星”は存在するのでしょうか。

  報告者は、数少ない「中東の希望」として、クルド人の手による、世俗化を通じた民主化運動に希望を託します。つまり、今後の中東で最も可能性が高く、かつ中東情勢を再編させる出来事として、クルド人(クルディスタン)の独立が挙げられるのです。しかし同時に、報告者はアラブ人自身もまた変わる必要があることも付け加えます。具体的には、PKKの指導者オジャランが唱えている「民主的連邦制」です。これが「中東民主化のモデル」として、クルド人のみならず広くアラブ人の間にも波及していくのかどうか、注視していきたいところです。その点も報告者がクルド人勢力の伸張に期待する理由となっています。

  以上、私(飯島)が理解した学習会当日の報告の概要になります。私は中東情勢を理解することの難しさを痛感しているところですが、中東各地に散らばるクルド人勢力の動向(独立運動)を軸に中東情勢を切り込むならば、意外に簡潔に情勢分析ができるのではないかと思いました。もちろん、クルド人の独立に大いに期待したところですが、今後もクルド人を先頭にした中東のさらなる民主化が期待できるだけに、私たち日本人にもクルド人国家成立後の中東情勢のなかでいかに振る舞うかが問われているのではないでしょうか。報告者は中東情勢を引き続きウオッチしていくとのことですので、報告者の今後の研究をTOSMOS全体としてサポートしていきたいと思います。

【文責:飯島】

2016年4月25日月曜日

次回の学習会は4月27日(水曜日)です

 TOSMOSのサークル・オリエンテーションや新入生歓迎企画にお越しいただいた皆様、まことにありがとうございました。TOSMOS会員一同、皆様とまたお会いできることを楽しみにしております。
 
 さて、新歓企画終了後、TOSMOSでは、週1回程度のペースで学習会・読書会を行っていく予定です。

 次回のTOSMOSの活動は、427日(水曜日)に実施する、シリア内戦終結後の中東――次のリスクとしてのトルコ内戦」と題する学習会となります(詳細は下記をご参照ください)。
 

 次回の学習会のテーマである中東情勢は、様々な要因が複雑に絡み合いながら展開されていて、一見すると先行きが不透明な印象を持ちます。しかし、報告者はシリア内戦の終結を見据えて、トルコ内戦の開始を予期しつつ、複雑な中東情勢の今後を読み解きます。この機会に、中東情勢を中心に、今後の世界秩序のあり方について一緒に考えてみませんか。

 なお、TOSMOSの学習会は、報告者による報告のあとに、皆で議論するかたちをとります。議論における発言は任意なので、ぜひお気軽にお越しください。
 
 では、ご来場のほど、何卒よろしくお願いいたします。
 
次回の学習会の詳細
○日時:
4月27日(水曜日)19時00分から(学習会は20時30分頃まで)
※なお、学習会の終了後に、次の回の学習会の予定等について相談をおこないます。

○テーマ:
シリア内戦終結後の中東――次のリスクとしてのトルコ内戦

○報告者:
TOSMOSの会員

○会場:
駒場キャンパス内・キャンパスプラザB312号室(B棟3階)の部室
※なお、部室(キャンパスプラザB棟)へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_43_j.html

○内容紹介:
シリア内戦の「泥沼化」という、よくなされる指摘とは裏腹に、反体制派に対する政治的・軍事的包囲や、イスラム国の打倒の動きは加速しています。こうしてシリア内戦が終結すれば、シリア内戦に関係した各国こそ、次のリスクになるのではないでしょうか。シリア内戦の終結という間近に迫った情勢を出発点にして、中東の今後について探ります。

○報告レジュメの掲載URL:
https://docs.google.com/document/d/1MpeL8Z4XNh4d5WUv3sIwuBuwqJU0v5A1qMusBGdZMjs/edit?pref=2&pli=1

※当日の報告では、時間の都合上、報告レジュメの内容の全てにはふれませんので、よろしければ、上記のURLに掲載している報告レジュメに事前に目を通してきて頂けると、より理解を深めることができると思います。


○参考資料:
http://www.huffingtonpost.jp/2016/02/18/syria-war_n_9260648.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
「シリア内戦はもはや泥沼化していない 今起きているのは...」

※事前の申し込みは必要ありません(見学も自由です)。直接、会場(部室)までお越しください。参加費は無料です。

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 TOSMOSは、現代社会の様々な問題について、その本質を究明し、解決の道筋を考える東京大学の学術文化系サークルです。
 国際情勢、国内情勢、政治、経済、科学、生命倫理など、さまざまなテーマに関して、学習会、読書会、合宿などを通じて理解を深める研究活動をしています。もし多少でも興味がありましたら、一度わたしたちの活動を見学してみませんか?TOSMOSでは現代社会について一緒に研究する新入会員を募集しています。
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【文責:飯島】

2016年4月19日火曜日

4月22日(金曜日)の新歓トークイベントは761教室です


わたしたちTOSMOSでは、新入生を歓迎するための企画として、4月22日(金曜日)に新歓トークイベントを開催する予定です。詳細は下記のとおりです。

この新歓トークイベントでは、講師の方にお話をしていただいた後、参加者の皆さんから質問できる時間も設けます。参加費は無料です。また、事前の申し込みは必要ありません。直接、会場までお越しください。新入生ではない学生の方もご入場できます。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。お待ちしております。

 また、企画終了後には、懇親会も行います(参加自由、新入生の方は無料)。懇親会への参加もあわせてご検討ください。
 
何卒よろしくお願いいたします。
                         
【新歓トークイベント(3) 地方創生と日本の未来――地域社会の再生に挑む

日時4月22日(金曜日)19時00分〜20時30分

会場7号館761教室(4階)
なお、会場は駒場キャンパス内7号館となります(駒場キャンパスは京王井の頭線駒場東大前駅下車すぐ)。7号館へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_06_j.html

講師岡田知弘氏(京都大学教授)

岡田知弘氏のプロフィール:1954年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。岐阜経済大学講師、助教授を経て、現在、京都大学教授。日本地域経済学会会長、自治体問題研究所理事長。著書に、『「自治体消滅」論を超えて』(自治体研究社)、『地域づくりの経済学入門』(自治体研究社)など多数。

内容紹介地方創生――この言葉を聞いて地方の過疎化や財政難に対する政策のことだと思うかもしれません。しかし、地方創生の内容は多岐にわたっており、その取り組みも地域によって様々です。この企画で地方創生について一緒に考えませんか?

【文責:飯島】

 

2016年4月8日金曜日

4月11日(月)と4月14日(木)の新歓トークイベントのご案内

  わたしたちTOSMOSでは、新入生を歓迎するための企画として、4月11日(月曜日)と4月14日(木曜日)には新歓トークイベントを開催する予定です。詳細は下記のとおりです。


新歓トークイベントは、講師の方にお話をしていただいた後、参加者の皆さんから質問できる時間も設けます。参加費は無料です。また、事前の申し込みは必要ありません。直接、会場までお越しください。新入生ではない学生の方もご入場できます。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。お待ちしております。


 また、企画終了後には、懇親会も行います(参加自由、新入生の方は無料)。懇親会への参加もあわせてご検討ください。


なお、いずれの企画も会場は駒場キャンパス内5号館(1階)となります。駒場キャンパスは京王井の頭線駒場東大前駅下車すぐです。5号館へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_04_j.html
                  
  何卒よろしくお願いいたします。
 
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【新歓トークイベント(1) 変わる中東の国境線――クルド人の独立と中東新時代】

※日時:4月11日(月曜日)19時00分〜20時30分

※会場:5号館512教室(1階)

※講師:ユージェル・メメット氏(日本クルド文化協会代表)
 チョーラク・ワッカス氏(日本クルド文化協会事務局長)
 クルト・エッユプ氏(フリージャーナリスト)

内容紹介:今世界はイスラム国を後退させたクルド人の独立に注目しています。はたして第一次大戦以来の国境線の矛盾は解決するのか?そしてそれは過激主義が蔓延する中東の変化をもたらすのか?日本在住クルド人の方に語って頂きます。

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【新歓トークイベント(2) 資本主義のゆくえを問う――マイナス金利とアベノミクス】

※日時:4月14日(木曜日)19時00分~20時30分

※会場:5号館514教室(1階)       

※講師:水野和夫さん(法政大学教授)

水野和夫さんのプロフィール1953年生まれ。早稲田大学政治経済学部および同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券を経て現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社。三菱UFJ証券チーフエコノミストを経て、2010年退社。同年、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。11年、内閣官房内閣審議官(国家戦略局)。12年、退官。日本大学国際関係学部教授を経て、現在、法政大学教授。著書は、『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』(日本経済新聞出版社)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社新書)、『資本主義という謎』(共著・NHK出版新書)、『アベノミクスは何をもたらすか』(共著・岩波書店)など多数。

内容紹介:今年2月、日本銀行はマイナス金利を導入しました。著書『資本主義の終焉と歴史の危機』のなかで、今まさに資本主義経済は最終局面に立っていると指摘する水野和夫氏とともに、世界経済のゆくえを考えます。

【文責:飯島】

2016年4月4日月曜日

4月6日(水曜日)のディスカッション企画は518教室です

 TOSMOSでは、新入生を歓迎するための企画として、以下の通りディスカッション企画を開催します。日程は4月6日(水曜日)です。企画タイトルは、「18歳選挙権で政治は変わるのか?」です。参加費は無料です(事前の申し込みは必要ありません。直接、会場までお越しください)。チューターの萩尾健太さんにお話をしていただいた後、参加者の皆さんを交えて議論します。詳細は下記となります。

未成年のあなたは「18歳選挙権」導入にどんな期待をしていますか? あるいは選挙権が突然与えられて戸惑いを感じていることはないでしょうか。この企画では、日頃感じているさまざまな意見を率直に出し合いながら、討論を通じて自分の主張の精度を高めていくことを目指します(発言は任意です)。

 なお、新入生ではない学生の方もご入場できます。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。お待ちしております。

 また、ディスカッション企画終了後には、懇親会も行います(参加自由、新入生の方は無料)。懇親会への参加もあわせてご検討ください。

 では、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 
【新歓ぶっちゃけディスカッション 18歳選挙権で政治は変わるのか?】
(なお、当企画は、チューターの方による解説の後、皆で議論します。発言は任意なので、予備知識なしでも大丈夫です。)

●日時:4月6日(水曜日)19時00分から20時30分

●会場:5号館518教室(1階)
※なお、会場(5号館)へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_04_j.html


●チューター:萩尾健太さん(弁護士)

●内容紹介: 今年夏の参院選から「18歳以上」に引き下げられる選挙権年齢。これにより、私たち大学生を含め、新たに約240万人が有権者に加わります。この企画では、東大出身の萩尾弁護士とともに「18歳選挙権」について議論します。

【文責:飯島】

2016年3月28日月曜日

サークルオリエンテーションは156教室(1号館2階)でおこないます

  今年、東京大学へ入学される皆さん、ご入学おめでとうございます。わたしたちTOSMOSは東京大学へ入学された方を心より歓迎いたします。
 
  さて、TOSMOSは、今年のサークルオリエンテーションを下記のとおりにおこないます。新入生の方や、初めて当ブログを読んで関心を持った方など、お気軽にお越し下さい。TOSMOSの日頃の活動内容などの詳細をご説明させていただきます。そして、東大現役生から大学院生や他大学の学生そして社会人など、多様な考えを持つ人間が集うTOSMOSの、自由闊達な精神溢れる雰囲気を感じ取っていただければと思います。ご来場をお待ちしております。

  なお、2016年4月以降の活動の詳細を当サークルのブログにもアップしていきます。お手数ですが、今後ともブログをチェックしていただければありがたいです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


 ○日時:3月31日(木曜日)4月1日(金曜日)の12時00分頃から17時00分頃まで

○会場:東大駒場キャンパスの156教室(1号館2階)

※会場となる1号館へのアクセスについては、下記を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_01_j.html

【文責:飯島】