★場所:キャンパスプラザB312(部室)
★内容:『国民投票法=改憲手続法の「カラクリ」』の読書会
(学習の友ブックレット15/編者=自由法曹団/発行=学習の友社 2006年)の第1部(41ページまで)。
※各自で本を入手の上、当日までに読んできて下さい。
※わたしたち東大現代社会研究会は「インカレサークル」です。他大学の学生もぜひ気軽に遊びにきてください。お待ちしております。
~『国民投票法』(編者:自由法曹団)の書評(文責:飯島)~
国民投票法推進派の今井一氏は、憲法改正の国民投票が実施されたあかつきには、「『憲法九条・国民投票』をきっかけに、居酒屋談義のみならず、職場や学校、家庭でも多くの人が戦争・防衛について当たり前のように自分の意見を述べ人の意見を聞くようになった。そして議論が弾む」ようになるという(今井一著『「憲法九条」国民投票』)。
しかし、本当にそうなるだろうか。自民・公明の与党案はそのような夢想を吹き飛ばす内容だ。例えば、公務員、教育者に対し「地位利用による国民投票運動を禁止」している。仮に「違反」だと認定されれば、公務員は二年以下の禁錮又は三〇万円以下の罰金(教育者は一年以下の禁錮)に処せられる。改憲について話すこと、行動することのすべてが「運動」だとみなされ、「地位利用」かどうかも権力の認定でどうにでも濫用される危険がつよい。対象人数は概算で五〇〇万人にものぼる。
もちろん、権力側も何百人もの逮捕という大量弾圧を考えているわけではない。要するに「萎縮効果」を狙って利用してくる可能性が高い。何十人かのしかるべき対象者を選んで、みせしめ的に弾圧する。そして規制の対象となる人びとの改憲反対運動を「萎縮」させるのだ。こればかりではない。権力側は法案に様々な「カラクリ」を用意周到に仕込んでいる。
法案の問題点を簡潔にまとめたこのブックレットを通じて、自由闊達な議論が展開されるような国民投票のあるべき姿を考え直したい。
【以上 2006年執筆】
2009年10月24日土曜日
10月22日(木曜日)の学習会を終えて(飯島)
前回は「わが国の基本問題を考える ~これからの日本を展望して~」日本経団連(2005年1月18日)の読書会をやりました。
当日は、発表者のレジュメもコンパクトにまとまっていることもあり、活発な議論が交わされました。財界の「わが国の基本問題を考える」(以下「提言」)をテキストとして取り上げた理由は次のとおりです。後期課程に入ってから憲法学習会を続けていますが、そのテキストとして弁護士で自由法曹団の坂本修氏の著書『憲法 その真実』(学習の友社)を選んだからです。
つまり、坂本氏曰く「現行憲法を侵害した三人の『主犯』」を挙げていますが、一つ目は、アメリカ、二つ目は自民党、そして三つ目が財界とされています。その三つ目の財界の言い分に焦点を絞って議論してみようということでした。わたし自身の感想としては、「提言」は、美辞麗句でオブラートされた、一見もっともだと思わせるところが、実は危険だと思いました。
その核心は次のとおりでしょう。「提言」では、「当面、最も求められる改正は、現実との乖離が大きい第九条第二項(戦力の不保持)ならびに、今後の適切な改正のために必要な第九六条(憲法改正要件)の二点と考える」と明確に述べています。つまり、集団的自衛権の自由な行使と、いつでも自由に憲法を変えられるように「軟性憲法」すると。
まず最初に第九六条改正をするとは、現行の「硬性憲法」を変えることであり、いわば「外堀」を埋めることを意味するでしょう。そのあとで、各条文を自由にじっくりと書き換えができる。その主だった改正は「国益」に適うものとして出されることでしょう。「提言」のなかでは「国益」という言葉が度々登場します。しかし、誰による誰のための「国益」なのかを考える必要があります。それは「国民益」なのか「企業益」なのか(わたし自身は「国民益」をも超える「益」を考える必要があると考えますが)。「国益」は、「提言」で謳う「国際平和」「国際協調」とぶつかり合う場合はないのでしょうか。
実際、「提言」では「東アジアのエネルギー・環境政策における課題」の節のなかで「各国の急激な需用拡大に伴い、エネルギー問題は国益のぶつかり合」うと明言しています。その場合は「人類共通の問題であるという観点」が必要であると説きます。しかし、それは、結局、観念的なものに終始するものです。結局、「国益」を大義名分にして、集団的自衛権の発動になると思います。
その集団的自衛権の行使については、第九条第二項の改正によって可能とされます。その行使を支える国民の在り様まで言及しています。前文に関してですが、「わが国の歴史、文化、伝統などの固有性、独自性を十分に踏まえた国家理念の提示」が必要だとしています。そして、ズバリ「国民の権利と義務」という節で、「無責任な利己主義が蔓延しつつある。また、個人自らが社会に対して主体的に関与し、『公(おおやけ)』を担う気概が失われている傾向もある」(その無責任な利己主義を蔓延させたのが、財界がすすめている新自由主義だと思うが)と述べています。
「提言」では第一二条(国民に対する人権の保障)と第一三条(幸福追求権)の条文に登場する「公共の福祉」に注目し、従来までの「他人を害さない範囲で」という解釈を超えて、国民の「義務」の拡大を目指している。そのことが、「実態としては、例えば、国として必要な様々な公共プロジェクト推進に際して、私権との調整に手間取り、公共の利益の実現に支障をきたしている例もある」と語り、国民の「義務」の強要をほのめかしているように、わたしには読み取れます。
最後に、先進各国では憲法改正が頻繁に行われているとされていますが、フランスの場合、行政機構や手続条文に限られている。しかし、財界もバックアップした自民党「新憲法草案」などでは、ここでは詳しく述べませんが、立憲主義そのものを放棄する内容です。憲法は、権力機関が権力を濫用して主権者である国民の権利を侵害することがないように監視するためのルール」(菅沼一郎・笠原健一『Q&A 国民投票法案』大月書店)だという点を再確認したいものです。
当日は、発表者のレジュメもコンパクトにまとまっていることもあり、活発な議論が交わされました。財界の「わが国の基本問題を考える」(以下「提言」)をテキストとして取り上げた理由は次のとおりです。後期課程に入ってから憲法学習会を続けていますが、そのテキストとして弁護士で自由法曹団の坂本修氏の著書『憲法 その真実』(学習の友社)を選んだからです。
つまり、坂本氏曰く「現行憲法を侵害した三人の『主犯』」を挙げていますが、一つ目は、アメリカ、二つ目は自民党、そして三つ目が財界とされています。その三つ目の財界の言い分に焦点を絞って議論してみようということでした。わたし自身の感想としては、「提言」は、美辞麗句でオブラートされた、一見もっともだと思わせるところが、実は危険だと思いました。
その核心は次のとおりでしょう。「提言」では、「当面、最も求められる改正は、現実との乖離が大きい第九条第二項(戦力の不保持)ならびに、今後の適切な改正のために必要な第九六条(憲法改正要件)の二点と考える」と明確に述べています。つまり、集団的自衛権の自由な行使と、いつでも自由に憲法を変えられるように「軟性憲法」すると。
まず最初に第九六条改正をするとは、現行の「硬性憲法」を変えることであり、いわば「外堀」を埋めることを意味するでしょう。そのあとで、各条文を自由にじっくりと書き換えができる。その主だった改正は「国益」に適うものとして出されることでしょう。「提言」のなかでは「国益」という言葉が度々登場します。しかし、誰による誰のための「国益」なのかを考える必要があります。それは「国民益」なのか「企業益」なのか(わたし自身は「国民益」をも超える「益」を考える必要があると考えますが)。「国益」は、「提言」で謳う「国際平和」「国際協調」とぶつかり合う場合はないのでしょうか。
実際、「提言」では「東アジアのエネルギー・環境政策における課題」の節のなかで「各国の急激な需用拡大に伴い、エネルギー問題は国益のぶつかり合」うと明言しています。その場合は「人類共通の問題であるという観点」が必要であると説きます。しかし、それは、結局、観念的なものに終始するものです。結局、「国益」を大義名分にして、集団的自衛権の発動になると思います。
その集団的自衛権の行使については、第九条第二項の改正によって可能とされます。その行使を支える国民の在り様まで言及しています。前文に関してですが、「わが国の歴史、文化、伝統などの固有性、独自性を十分に踏まえた国家理念の提示」が必要だとしています。そして、ズバリ「国民の権利と義務」という節で、「無責任な利己主義が蔓延しつつある。また、個人自らが社会に対して主体的に関与し、『公(おおやけ)』を担う気概が失われている傾向もある」(その無責任な利己主義を蔓延させたのが、財界がすすめている新自由主義だと思うが)と述べています。
「提言」では第一二条(国民に対する人権の保障)と第一三条(幸福追求権)の条文に登場する「公共の福祉」に注目し、従来までの「他人を害さない範囲で」という解釈を超えて、国民の「義務」の拡大を目指している。そのことが、「実態としては、例えば、国として必要な様々な公共プロジェクト推進に際して、私権との調整に手間取り、公共の利益の実現に支障をきたしている例もある」と語り、国民の「義務」の強要をほのめかしているように、わたしには読み取れます。
最後に、先進各国では憲法改正が頻繁に行われているとされていますが、フランスの場合、行政機構や手続条文に限られている。しかし、財界もバックアップした自民党「新憲法草案」などでは、ここでは詳しく述べませんが、立憲主義そのものを放棄する内容です。憲法は、権力機関が権力を濫用して主権者である国民の権利を侵害することがないように監視するためのルール」(菅沼一郎・笠原健一『Q&A 国民投票法案』大月書店)だという点を再確認したいものです。
2009年10月17日土曜日
2009年10月22日(木)の学習会のお知らせ
日本国憲法学習会シリーズ・第三弾
日本経団連の改憲案などを精読
日時:2009年10月22日(木)18:30~
場所:キャンパスプラザB312(部室)
内容:日本経団連の文書「わが国の基本問題を考える~これからの日本を展望して~」をめぐる討議を行う。
※※上記文書の入手方法※※
▽日本経団連のウェブサイトのトップページhttp://www.keidanren.or.jp/indexj.html
左側にある「政策提言/調査報告」をクリックすると、日付順に文書のタイトルが並んでいます。そのなかから、2005年の1月18日の「わが国の基本問題を考える~これからの日本を展望して~」をクリック。
現れたページで、【本文】または「(PDF形式版はこちら)」のいずれかをクリックすると、文章が現れます。(PDF版の方がページ数が多くなると思いますが、各自で読みやすい方を選んで下さい)。
日本経団連の改憲案などを精読
日時:2009年10月22日(木)18:30~
場所:キャンパスプラザB312(部室)
内容:日本経団連の文書「わが国の基本問題を考える~これからの日本を展望して~」をめぐる討議を行う。
※※上記文書の入手方法※※
▽日本経団連のウェブサイトのトップページhttp://www.keidanren.or.jp/indexj.html
左側にある「政策提言/調査報告」をクリックすると、日付順に文書のタイトルが並んでいます。そのなかから、2005年の1月18日の「わが国の基本問題を考える~これからの日本を展望して~」をクリック。
現れたページで、【本文】または「(PDF形式版はこちら)」のいずれかをクリックすると、文章が現れます。(PDF版の方がページ数が多くなると思いますが、各自で読みやすい方を選んで下さい)。
2007年12月11日火曜日
12月11日サークルミーティングのお知らせ
須藤です。
明日(というかもう今日ですが)に、サークルミーティングを行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:12月11日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
主な議題:
現代社会研究会の総会について
以上です。
明日(というかもう今日ですが)に、サークルミーティングを行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:12月11日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
主な議題:
現代社会研究会の総会について
以上です。
2007年11月27日火曜日
11月27日サークルミーティング&鍋会のお知らせ
須藤です。
おかげさまで、駒場祭企画も無事に終了しました。
さて、明日(というかもう今日ですが)に、サークルミーティング&鍋会を行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:11月27日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
以上です。
おかげさまで、駒場祭企画も無事に終了しました。
さて、明日(というかもう今日ですが)に、サークルミーティング&鍋会を行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:11月27日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
以上です。
2007年11月19日月曜日
駒場祭企画決定!!
高橋です。ついに駒場祭企画が決定しました!講師は国立市議の重松朋宏さんです。テーマは憲法でタイトルは「改憲に向かう現代社会-その特徴と今後の展 望」です。少し堅いですね・・・。まあ、でも、内容的には「格差社会」と「壊憲」状況を現代社会を捉える切り口として提示するというものです。それで「壊 憲」というのは、憲法が破壊される事態を指します。もともとは「改憲」のより本質的な表現として使用されていたのですが、最近の法律の酷さとそれがザルの ように通ってしまう状況を見るに、もはや「壊憲」社会に突入しているのではないだろうか?という感慨を強く持ちまして「壊憲」という切り口から社会を見て みようと考えついたのです。しかし、この「壊憲」状況は「改憲」の前史をなすわけで、そう考えると、その先のこともしっかりと見据えてこの状況を見なけれ ばなと思うわけです。
前置きが長くなってしまいましたが、2007年駒場祭の現代社会研究会企画がようやっと決まりました
。一人でも多くの方の参加をお待ちしております。当日は料理も用意しますのでそちらもお楽しみに。共に自由で闊達な議論ができることを願っています。交流も楽しみにしています。ぜひ!
現社研・駒場祭トーク企画「改憲に向かう現代社会-その特徴と今後の展望」
2007年11月25日(日)15:00~17:00@東大駒場キャンパス11号館1102教室
講師:重松朋宏
入場無料です!
前置きが長くなってしまいましたが、2007年駒場祭の現代社会研究会企画がようやっと決まりました
。一人でも多くの方の参加をお待ちしております。当日は料理も用意しますのでそちらもお楽しみに。共に自由で闊達な議論ができることを願っています。交流も楽しみにしています。ぜひ!
現社研・駒場祭トーク企画「改憲に向かう現代社会-その特徴と今後の展望」
2007年11月25日(日)15:00~17:00@東大駒場キャンパス11号館1102教室
講師:重松朋宏
入場無料です!
2007年10月26日金曜日
次回10月30日(火)学習会のお知らせ
次回学習会のテーマは憲法です!駒場祭に向けての事前学習会になります。内容は「憲法と歴史」、「憲法と国際関係」、それぞれ担当者を決めて発表し、議論します。また、これに際して、現行憲法と明治憲法、それに自民党の改憲草案と民主党の骨子を事前に読まれているといいと思います。さらに最近雑誌「世界」11月号に掲載された民主党小沢代表の論文を読まれるとなおよいと思います。これであなたも憲法通!?
時間は18時30分から、場所はキャンパスプラザB312現代社会研究会の部室です。お気軽にご参加ください!(高橋)
時間は18時30分から、場所はキャンパスプラザB312現代社会研究会の部室です。お気軽にご参加ください!(高橋)
2007年10月21日日曜日
10月23日学習会のお知らせ
23日(火)18時15分より学習会行ないます。内容はテキストの合評で、テキストは、古典中の古典、マックスヴェーバーの「職業としての学問」です。報告者はとくに定めておらず、自由な合評形式ですすめる予定です。是非!(高橋)
>なお、学習会の場所はキャンパスプラザB312(部室)です(須藤)。
>なお、学習会の場所はキャンパスプラザB312(部室)です(須藤)。
2007年10月15日月曜日
10月16日サークルミーティングのお知らせ
須藤です。
早いもので、駒場では後期(冬学期)の授業が始まりました。
そこで、現社研でも後期の活動を検討するサークルミーティングを行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:10月16日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
主な議題:
(1)駒場祭企画の準備の進捗状況について
(2)後期(冬学期)の活動内容について
以上です。
早いもので、駒場では後期(冬学期)の授業が始まりました。
そこで、現社研でも後期の活動を検討するサークルミーティングを行います。
皆さんぜひ、ご参加下さい♪
とき:10月16日(火)18:15~
ところ:キャンパスプラザB312(部室) にて
主な議題:
(1)駒場祭企画の準備の進捗状況について
(2)後期(冬学期)の活動内容について
以上です。
2007年9月19日水曜日
9月23日の読書会のお知らせ
須藤です。
9月23日に行う読書会のお知らせです。
扱う書籍
・『ふり返る勇気』(なだいなだ著/筑摩書房)
・『それってどうなの主義』(斎藤美奈子著/白水社)
とき:9月23日(日)13:00~
ところ:キャンパスプラザB312(部室)にて
駒場祭で行う企画を視野に入れた読書会です。
皆さんぜひ、お越し下さい。
以上です。
9月23日に行う読書会のお知らせです。
扱う書籍
・『ふり返る勇気』(なだいなだ著/筑摩書房)
・『それってどうなの主義』(斎藤美奈子著/白水社)
とき:9月23日(日)13:00~
ところ:キャンパスプラザB312(部室)にて
駒場祭で行う企画を視野に入れた読書会です。
皆さんぜひ、お越し下さい。
以上です。
登録:
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