「読書会」では、前回と同様に、報告者が要約レジュメなどを作成して報告をおこない、その後でテキストの内容をめぐってみんなで議論します。
次回もテキストはルース・ベネディクト著『菊と刀――日本文化の型』です。5月20(火曜日)におこないますので、ぜひお気軽にお越しください。なお、『菊と刀』は大部の著作なので、2回に分けて開催します。第1回目(5月9日開催)は前半部の第1章から第7章まででしたが、第2回目(5月20日開催)は後半部の第8章から第13章までを扱います。
なお、「読書会」では、テキストの指定範囲(今回は第8章から第13章まで)を事前に読んできて頂けると、より深い議論ができるので望ましいですが、テキストを読むことができなかった場合でも参加して頂いて大丈夫ですので、お気軽にご参加ください(できればテキストは、書店や図書館などで事前に入手して、ご持参頂けると幸いです)。
皆さんのお越しをお待ちしております。
記
●次回読書会
○日時:5月20日(火)18時30分から(21時00分頃まで)
○会場:キャンパスプラザB312号室(B棟3階)の部室
※なお、部室(キャンパスプラザB棟)へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
○テキスト:ルース・ベネディクト著『菊と刀――日本文化の型』
※各自で用意するテキストは、下記の(1)から(3)のいずれの訳でも構いません。
【(1)平凡社ライブラリー版(越智敏之・越智道雄訳)、(2)光文社古典新訳文庫版(角田安正訳)、(3)講談社学術文庫版(長谷川松治訳)】
○扱う範囲:第8章(汚名をすすぐ)から第13章(降伏後の日本人)まで
〇参加費:無料
※ただし、指定テキストを購入する場合、書籍代は自己負担となります。
○5月9日の報告者による内容紹介:
本テキストは、第二次世界大戦中のアメリカ戦時情報局による日本研究をもとに、アメリカの女性文化人類学者によって1946年に刊行された、「日本人」の行動や思考や気質を解明した古典的著作。敗戦直後の1948年に邦訳が出版され、「無限の教訓の書」(川島武宜)として多くの日本人に衝撃をもって受け入れられ、戦後の「日本人論」の源流となった。細部的な批判や著者自身のある種の偏向についての指摘などが多々あるものの、日本人と日本文化の型を包括的に把握した、第一級の「日本人論」として今なお色あせていない。自己陶酔と他人憎悪に象徴される排外ナショナリズムへと傾斜する昨今の日本社会のなかで、自己省察と異文化理解の書として、あらためて本テキストを読む意義は大きいのではないか。
※事前の申し込みは必要ありません。直接、会場(部室)までお越しください。
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TOSMOSは、現代社会の様々な問題について、その本質を究明し、解決の道筋を考える東京大学の学術文化系サークルです。
国際情勢、国内情勢、政治、経済、科学、生命倫理など、さまざまなテーマに関して、学習会、読書会、合宿などを通じて理解を深める研究活動をしています。
もし多少でも興味がありましたら、一度わたしたちの活動を見学してみませんか?
TOSMOSでは、現代社会について一緒に研究する新入会員を募集しています。
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【文責:飯島】