「読書会」では、報告者が要約レジュメなどを作成して報告をおこない、その後でテキストの内容をめぐってみんなで議論します。
次回のテキストは古関彰一著『日本国憲法の誕生』(岩波現代文庫)です。6月24日(火曜日)におこないますので、ぜひお気軽にお越しください。なお、『日本国憲法の誕生』は大部の著作なので、2回に分けて開催します。第1回目(6月24日開催)は前半部の序・第Ⅰ章から第Ⅷ章までを扱います。なお、第二回目(日程未定)は第Ⅸ章から最後までの後半部を扱う予定です。
「読書会」では、テキストの指定範囲(今回は序・第Ⅰ章から第Ⅷ章まで)を事前に読んできて頂けると、より深い議論ができるので望ましいですが、テキストを読むことができなかった場合でも参加して頂いて大丈夫ですので、お気軽にご参加ください(できればテキストは、書店や図書館などで事前に入手して、ご持参頂けると幸いです)。
皆さんのお越しをお待ちしております。
記
●次回読書会
○日時:6月24日(火曜日)18時30分から21時00分まで
○会場:キャンパスプラザB312号室(B棟3階)の部室
※なお、部室(キャンパスプラザB棟)へのアクセスについては、下記のリンク先の地図を参考にしてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_43_j.html※事前の申し込みは必要ありません。直接、会場(部室)までお越しください。
○テキスト:古関彰一著『日本国憲法の誕生』
(岩波現代文庫版 2009年)
※上記のテキストは、古関氏が旧著の『新憲法の誕生』に大幅に加筆・修正し、新たな書名に変えた形で岩波現代文庫から刊行されたものです。ついては、各自で用意して頂くテキストの指定としては、岩波現代文庫版の『日本国憲法の誕生』としますので、よろしくお願いします。
○扱う範囲:序、および第Ⅰ章から第Ⅷ章まで
〔1ページから219ページまで〕
○報告者:TOSMOSの所属会員
〇参加費:無料
※ただし、指定テキストを購入する場合、書籍代は自己負担となります。
○報告者による内容紹介:
集団的自衛権行使の容認への動きが国会で始まっています。安倍政権は第九条の明文改憲や第九六条の改正手続きの変更による改憲が難しいと悟ると、第九条の解釈改憲へと突き進んでいます。扱われている条項は第九条ですが、日本国憲法の三つの根本原理である平和主義、基本的人権の尊重、国民主権のうちの、とくに平和主義について大きな変更が加えられようとしています。まさに、人民から統治権力への命令である、日本における最高法規としての日本国憲法はいま大きな岐路に立っているといえるでしょう。そのような情勢下のなかで、そもそもこの日本国憲法はアジア・太平洋戦争の敗戦直後にいかなる人類史的な課題や国際情勢を背景にして制定されることになったのか、そのことを学ぶ意義は増してきているのではないでしょうか。とくにその制定過程を究明することは、日本国憲法の第九条を始めとした様々な条文が、単なる「押し付け」憲法としてではなく、わたしたちの現在の暮らしの“豊かさ”の形成に大きな影響を与えてきたことを知ることにつながるのではないでしょうか。いま、日本国憲法の成立過程を詳細に著した本テキストを読む意義は大きいといえます。
TOSMOSは、現代社会の様々な問題について、その本質を究明し、解決の道筋を考える東京大学の学術文化系サークルです。
国際情勢、国内情勢、政治、経済、科学、生命倫理など、さまざまなテーマに関して、学習会、読書会、合宿などを通じて理解を深める研究活動をしています。
もし多少でも興味がありましたら、一度わたしたちの活動を見学してみませんか?
TOSMOSでは、現代社会について一緒に研究する新入会員を募集しています。
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【文責:飯島】